奈良絵本、絵巻の展示会

日本古典文学を研究している友人の勧めで、東京駅丸の内北口から徒歩1分の丸善本社のギャラリーで開催中の珍しい絵巻の展示会に行ってきました。慶應義塾大学図書館が持っている貴重書と同教授の石川透先生が所蔵される伝本の展示会です。多くは江戸時代の絵本で、珍しい点は異類物といって、動物や妖怪などの絵が描かれています。友人はこうした絵のついた物語と本文の関係を、神話と並ぶ研究テーマとしているそうです。自分には若干尾形光琳の屏風のごとく色彩が鮮やかで繊細な描写で楽しませてもらえる印象深い物語絵巻でした。入場無料で、10月10日までです。