BS1スペシャル 欲望の資本主義2021▽格差拡大 (再録)

NHK BS1 01/01 22:00 BS1スペシャル 欲望の資本主義2021▽格差拡大 社会の深部に亀裂が走る時 #nhkbs1 #BS1スペシャルを見ました。
次は番組紹介のメッセージです。
欲望の資本主義2021 「格差拡大 社会の深部に亀裂が走る時」
やめられない、止まらない、欲望が欲望を生む、欲望の資本主義。コロナが拡大させる格差。問題の本質は?出口は?BS1新春恒例の異色教養ドキュメント。世界で進む格差の拡大、固定化。その潮流が今日本を飲みこむ?低所得世帯の割合が上昇、中間階級は消滅するとの予測もある。中間層の喪失がもたらす社会の混乱は?脱工業化へと変わった、富を生むルール。私たちはどこで間違えたのか?経済の葛藤が、社会不安を引き起こす。今、何が起きているのか?資本主義の変質を捉え、社会構造の問題を解剖する。不透明な世界情勢の中、世界の知性とともに、社会の閉塞感を解く旅が始まる。
以上

かなり重い内容ですが、現在の経済社会を如実に表現していると思います。
国は経済成長を目指し、現実に資本家、富裕層の儲けた分を国民へ再配分を行う。制度や法律で解決するより国民の社会規範の醸成に任せる。そのようなことを言っていたと思います。

経済成長をするための構造改革の主力は今大きく変わっている。社会の資本構造が株、不動産などの有形資本からIT技術、知識、教育・人的資源などの無形資本へと形が変わっていく。我々も意識改革が必要ということです。
トランプはグローバル化の危険性を気づかせてくれた。自由貿易保護主義の対立が中国・アメリカ激しくなる中、サービス業を展開する傍ら日本は国策上、農業、工業は守っていかなければならないのです。
将来へのモチベーションは成長資本主義です。
ジョナサン・ハスケル経済学者は
技術革新の波を以下に記します。
1800年 蒸気機関、紡績
1850年 鉄鋼、鉄道、電信
1900年 電気、自動車、化学、石油
1950年~2000年
エレクトロニクス、原子力、航空宇宙
2050年ナノテクノロジー、ライフサイエンス、ICT/ビッグデータ、ロボテックス、人工知能、  衛生設備、空調設備、移動手段
これからの目標は時間短縮、より利便性向上(循環経済)へとシフトするかも。
新分野で何もしなければの格差拡大社会につながっていってしまう。
IT成功者だけがすべての果実を受けるのか。しかし成功する過程には多くの雇用者の協力が関わっている。配分について国としての価値観をどう置くか。市場と国家の間で人々を繋ぐ精神が必要となる。経済成長しながら社会協調していく。それは法律や規制で抑えることができない、市民社会の中で人が人に行動変容を促す社会規範が大前提となって成し遂げられる。

ロバートシラー イエール大学経済学者は
ケインズの「平和の経済的帰結」を引用し未来へ警鐘する。
第一次大戦ケインズは連合国がドイツを罰することを懸念した。そんなことをすればドイツの人々の中に怒りと不平感を巻き起こす。ドイツ人も犠牲者で悪人として責めるべきでない。苦難に陥った人々残された組織をも覆し個人の打ち勝ち難い欲求を必死に満足させようとするうち文明を埋没させてしまうおそれがある。我々の資源と勇気と理想主義とを協調させてその防止に努めなければならない危機なのである。自己の環境に慣れてしまう能力、それが人間の顕著な特徴である。人々の信頼や責任の重要性を本当にケインズは伝えたかったのである。連合国はこれに耳を傾けず、ドイツはファシズムへと進む。